息子くんが保育園に通っていた頃の発表会の話なのですが、自閉症スペクトラムの息子くんにとって発表会なんてスムーズに進むはずがありませんでした・・・
発表会は2月に行われて、子供達の1年間の成長を披露する保育園の一大イベントです。
息子くんのクラスは、クラスの子供達全員で発表する歌と、5人ずつに分かれて発表する踊りがありました。
保育園の先生からの報告
「お母さん今発表会の練習をしているんですけど、たっくんは全然じっと出来ないんです・・・」「歌の時にみんなで長椅子に座って歌う予定なのですが、たっくんは歩き回ってしまってステージから落ちてしまわないか心配なので、たっくんだけ補助椅子になっても良いですか?」
「あと、踊りの時に手袋と靴下を着けるのですが、たっくんは嫌がって脱いでしまうのですがたっくんだけ無くても良いですか?」
とお話しがありました。
私は「補助椅子でも大丈夫です。手袋と靴下も嫌がるなら無くても良いです。」とお答えしました。
対応方法が決定
結局補助椅子を使おうかと言っていた歌は、先生が近くに隠れて待機して、息子くんが動きそうになったら支えて下さることになりました。踊りの時も同様で先生がすぐ対応出来る場所で待機して下さることになりました。
でも相変わらず手袋と靴下は嫌がるし、ずっとボーっとしていて練習で1度も踊れた事がないとの事でした。
家に帰ってからパパにも報告して、踊れなくてもたっくんが楽しめたら良いねという気持ちでいました。
発表会当日
発表会が始まり、まずクラス全員で行う歌がありました。幕が上がると息子くんは・・・
みんなと一緒に椅子に座っていました!
歌は歌えないので、ボーっとしていましたが最後までみんなと一緒に座っていることが出来ました!
みんなと一緒に椅子に座れている姿を見ることが出来て、凄く嬉しくて涙うるうるでした。
次は踊りの番になりました。
踊りはさすがに踊れないだろうなと思っていたのですが、なんと練習では1度も踊らなかった息子くんがみんなと一緒に踊っていました!
しかも、嫌がって外すと言われていた手袋をはめて靴下も履いてニコニコ楽しそうでした。
最後までみんなと一緒に踊ることが出来ました!
その姿に凄く感動し涙が溢れてしまいました。
本当に嬉しかったです!
息子くんは実は本番に強いタイプなのか、それ以降は保育園で踊ろうとしても踊らないと先生が言っていました。
奇跡の1回でしたが、息子くんが楽しく発表会に参加することが出来て本当に良かったです。